2018.07.01 [ テーマ本 ]
桜花のごとく生きた「第13代須坂藩主 堀直虎」
■叒譜(じゃくふ)と直虎
1861(文久元年)、直虎は父・直格より『叒譜』の序文を書くように依頼されました。
『叒譜』は、直虎(父、直格とも)が写本をしたと考えられる桜の図譜です。
その序文で直虎は桜の美しさを称賛しています。
桜は250図(品種は187種)描かれており、
江戸時代中期に作られた桜の図譜『花譜』が元になっていたとされています。
なかには現存しない桜もあり、当時の桜を調べる貴重な資料となっています。
『叒譜』は3冊確認されており、須坂市立博物館所有の1冊は原本といわれています。
当館に『叒譜』そのものの所蔵はありませんが、少しでも『叒譜』や、直虎が愛でた桜の雰囲気が伝わればと思い、展示を作成しました
直虎にゆかりのある人物たちについても、本やパネル等で紹介していますので、ぜひ合わせてご覧ください!
長野県には様々な藩がありますが、どのような藩で、どのような人物が関わっていたのでしょうか?
お住まいの地域や、近くの藩について調べてみると、今まで知らなかった歴史に出会えるかもしれません。
郷土図書展示コーナー「第13代須坂藩主 堀直虎」は7月末まで展示予定です。
直虎と桜を感じることができる展示となっていますので、当館にご来館の際はぜひご覧ください
下記の本を参考に調べました
書 名 /著者名 /出版者 /出版年 /請求記号
『将軍慶喜を叱った男 堀直虎』/江宮隆之著/祥伝社/2013/【913.6/エタ】
『須坂藩主 堀家の歴史』/広瀬紀子著/長野郷土史研究会/1978/【N288/84】
『長野県歴史人物大事典』/神津良子編/郷土出版社/1989/【N283/13/ウ】
『「花」』/須坂市立博物館編集/須坂市立博物館/1996/【N708/14/ア】
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